プロジェクトＡ

プロジェクトＡ、、、

　そうです！ハリウッドにも進出した、香港の映画スター、ジャッキー・チェンの映画です。

　もとい、プロジェクトＡ（アイガモ）です(^^;)

　実は先日、茨城新聞を始め、各新聞紙面（茨城版など）に、茨城県立真壁高等学校　イネ部が取り組んでいるアイガモ農法が掲載されました。

　我が『いっつ・あ・さくらがわーるど』でも、早速『そのまんま丸かじり』のレポーター”ふくれみにゃん”が取材してきました。

　　


▲茨城県立真壁高等学校　稲荷原農場の正門です。

▲門柱の上にあるのは？！
石のシャチホコですね！環境緑地科の実習で生徒達が作ったのでしょうか？

▲倉庫です。
壁に大きく『真壁高校農場』と書いてあり、遠くからも分かります。

▲農場内（一部）の様子です。
農場の敷地内には、機械の倉庫、促成栽培用のハウスや田畑が広がっています。　

　　

▲今日の主役です！
もちろん、”ふくれみにゃん”ではなく、アイガモのみなさんです(^^;)

▲うーんカワイイですねぇ(^―^)
　今年は約１０００平方メートル（１反）の田んぼに、２１羽のアイガモを放し飼いにしていました。柵の近くに人が寄ってくると、何かもらえるのかなぁ～っと思ってすごい勢いで近づいてきます。
　先生がエサを与えると、これまたスゴイ勢いで食べ始めます。見ているととても心が和みますね。

　　

ところで、アイガモ農法ってどんなものなんでしょうか(^^;)
知ってる人もちょっとお付き合いください。

　アイガモ農法はアイガモ水稲同時作とも呼ばれていて、その名のとおり田んぼで稲とアイガモを一緒に育てる農法です。古くは安土桃山時代に豊臣秀吉がアイガモ農法を奨励したとの記録があるそうですが、この農法が確立したのは１９８５年、富山県の荒田清耕氏によるものだと言われています。

では、田んぼでアイガモを飼うとどんなメリットがあるのでしょうか？
よく言われるのは、
①アイガモが雑草や害虫を餌として食べてくれる。
②排泄物が稲の養分となる。
③アイガモが泳ぐことによって、土が攪拌（かくはん）されて根に酸素や養分を供給してくれる。
といったものです。何より、農薬を使わずに環境に与える負荷を極力少なくする『環境保全型農業』が実践できるというところがポイントですね。

　
　　
　　
　　

　茨城県立真壁高等学校では、このような効果を検証するために、田んぼをアイガモが自由に歩き回る「放飼区」と、アイガモが入り込まないように仕切りされた「慣行区」に分けて、稲の生育状況を調査・研究しています。
　文献とかにはあっても、やっぱり実践しないと自分のものにはなりませんからね（＾＾）／

▲田んぼの様子です。
仕切られているところが、「慣行区」です。
　
　

　昨年は、６月下旬にアイガモを放ったところ、ヒエが大量に発生してしまったことから、今年はヒエの発生を抑える効果を見込んで、２週間ほど放すのを早めてみたそうです。

　　

　それから、担当のＯ野先生がおっしゃるには、このアイガモ農法で最も学んでほしいことは、農業とは『命の共存』である、ということだそうです。
　なぜ『命の共存』かというと、稲が育って収穫を迎えると、このアイガモは食肉用として処分されます。元気に動き回っている姿を見ていると、かわいそうな気がしてきますが、、、
　でも、本当に感じなければいけないことは、このような命を糧にして私たちが生きているということ。
　命に触れ、命を育む。本当の意味での命の尊さや重さを感じることができる農法として、現代だからこそ生徒たちに学んでほしい、とＯ野先生はおっしゃっていました。
　
　秋になり、その時が来たとき、生徒さんたちはどんなことを思い、アイガモたちを送りだすのでしょうか。
　それぞれ、受け止め方は違うと思いますが、普段の生活ではなかなか考えることもない人間が生きるということ、命とは、ということを考える機会になることは間違いないでしょう。

　　

　というか、秋にお邪魔すれば、おいしいご飯と一緒に、おいしい鴨南蛮も食べることができるかも、なんて企んでいた”ふくれみにゃん”にも、いい勉強になりました(^^;)

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コメント
■2008/06/19 @ 23時19分55秒 [ 編集- 削除- 保留]
you ( / ) (IP: 121.94.80.250)
こんばんは！
アイガモちゃんたち、かわいいですね。
かわいい上に人の役に立てるって、素晴らしいです。

先日夕方、近所のCV(セイコマ）の駐車場を、カモの子達が散歩（？）してました。野生のカモですかね？R50を無事横断できるなんて、しかもなんでCVにいるの？と、感動してしましました（＾＾；）

ご報告です。昨日いただいた”とうむぎ”、おいしく『完食』しました～（＾＾）ｖ。昨日の今日なのに、すごいですよね（＾＾；）甘くてサイコーでした。

いつも腹ペコの長女は、１本まるごとかじりついてました。まさしく”そのまんま丸かじり”です！

■2008/06/19 @ 23時50分39秒 [ 編集- 削除- 保留]
ふくれみにゃんの里親 ( / ) (IP: 211.134.54.233)
早速のコメントありがとうございます！

堪能したようで、なによりです。
生産者はもちろん、生活のために作ってますが、その”おいしい”という反応が、やりがいとなるんだと思います(^―^)

朝採りの野菜を食べられるし、安心して食べられるのは生産地ならではの特権ですよね。

５０号をカモが横断ですか！？飛んできたのでは？(^^;)